雪氷から防衛拠点守る 空自 千歳基地  除雪隊の編成完結式

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  • 2019年12月5日
編成完結式で整列し今冬の除雪作業へ士気を高める隊員たち

  航空自衛隊千歳基地(徳重広為智司令)は2日、千歳飛行場などの冬季の除雪作業に当たる除雪隊の編成完結式を行った。領空侵犯に対する緊急発進(スクランブル)や急患空輸などの業務を遂行するため、今冬も計約190人の隊員が24時間体制で出動し、雪氷から北の防空拠点を守る。

   除雪隊は約130人で構内道路などを担当する基地除雪隊(司令=村田晶洋第2航空団基地業務群司令)、約60人で滑走路や駐機場などを担当する飛行場除雪隊(隊長=小田健嗣北部航空施設隊第2作業隊長)で構成。

   両司令、隊長の指揮部隊に加え、基地内からも6部隊計15人の応援を得て、ショベル車やロータリー車など車両約50台を操縦する。同日から2020年3月27日まで、24時間3交代体制を組む。

   編成完結式には隊員約50人、車両18台が参加。編成完結の報告を受けた徳重司令は訓示で、「われわれの任務の成否は飛行場の機能がないと成り立たず、皆さんの除雪に懸かっている」と指摘した上で、「これまで培った能力と情熱を持って、任務完遂を期待する」と要請した。

   飛行場除雪隊の小田隊長は取材に「安全、速やかに除雪作業を実施し、1分1秒でも早く飛行機を飛び立たせたい」と抱負を語った。

   同基地は3000メートルと2700メートルの滑走路を保有。18年度の冬は344センチの降雪に対して飛行場除雪を173回、基地内の道路除雪を115回、施設や設備付近の人力除雪を239回実施した。今冬も11月19日を皮切りに既に3回出動しているという。

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