国土交通省新千歳空港事務所は22日、10月の新千歳空港の航空概況(速報値)を発表した。国内線と国際線の合計旅客数は前年同月比3・6%増の200万6305人。日韓関係の悪化による韓国線の落ち込みが目立ち、ここまで伸びてきた国際線利用全体を引き下げた。
国内線は4・7%増の176万7244人で同月として過去最多。国際線は4%減の23万9061人だった。
国内線のうち成田線は13・7%減の13万8728人。関東を直撃した台風で格安航空会社(LCC)の欠航が相次いだ影響とみられる。旅客数順では羽田線が3・7%増の86万4098人、中部線が12・8%増の15万8959人、関西線が25・9%増の11万1420人。
国際線の主要5路線で韓国線は唯一落ち込み、運航されたのはソウル(仁川)線と釜山線のみとなって56・1%減の2万9876人に半減した。前年には胆振東部地震の旅行控えが尾を引いていたため、9万1800人だった2年前と比較すると67・5%減少している。
他の主要路線は軒並み上昇し、中でも中国線は25・7%増の4万6404人と急増。台湾線と香港線も10%以上の伸びを見せた。
貨物取扱量は国内線と国際線の合計で10・7%減の1万6541トン。国内線は7・8%減の1万5008トン、国際線は31・7%減の1532トンにとどまった。