第1管区海上保安本部の千歳航空基地はこのほど、千歳市防災会議による機能別訓練の一環で、航空機を使った樽前山の被害状況調査訓練を報道向けに公開した。ボンバルディア300「おおわし1号」に乗り、上空から樽前山の様子を調査し、千歳市の通信担当に伝達した。
樽前山の噴火を想定した訓練で、同会議構成機関の搭乗者は16人。同基地を出発し、南側から時計回りに同山と、支笏湖周辺上空を旋回。樽前山の様子を確認した後、機内と基地の無線設備、電話回線を経由して災害対策本部に「噴煙が1000メートルに達し、北東方向に流れている」などと訓練上の状況を報告した。
同基地の高野政信次長は「地元の災害の積極的な状況調査がわれわれの任務。今後も引き続き市に協力していきたい」と話していた。