地域資源を生かしたビジネスを創出する「むかわ町地域商社」(仮称)設立に向け、2021年度内の立ち上げを目指す第2回設立準備会が22日に町内で開かれた。立ち上げの前段で任意組織、または合同会社といった事前組織の設立を提案し、意見交換した。
7~10月に東京・上野の国立科学博物館で開かれた「恐竜博2019」に出展するなど現在、国内外で注目度が高まっているハドロサウルス科の恐竜全身骨格化石「むかわ竜」(通称)を活用して、早々に事業に乗り出すのが狙い。事務局は「むかわ竜のネームバリュー効果があるうちに行動をするべき」との考えなどを示した。
会議の中でも賛同の声が多く、まちづくりアドバイザーとして携わる遠藤研二氏は「恐竜ブームが永遠に続くわけではない。まずは立ち上げて、小さなことでもできることから一つずつ形を作っていかないと」と提言。参加した委員からも「スピード感が重要」との意見が出ていた。
竹中喜之町長は「今むかわ町が取り組まなければいけない超ど真ん中の課題は、胆振東部地震からの復旧復興。むかわ竜をどう活用できるか。スピード感、丁寧さを持って発信していく」と話した。