国際ロータリー第2510地区(北海道西部)の新会員合宿セミナーが16、17両日、千歳市内の丸駒温泉旅館で開かれた。千歳や恵庭、札幌、苫小牧、函館など23のロータリークラブ(RC)から新会員約70人が参加し、講演や親睦交流などを通してロータリー活動を学んだ。
RCに入会5年未満の会員を対象に2年に一度開いている。初日の開会セレモニーで福田武男地区ガバナー(千歳RC)が「入会後、最初の3年は奉仕の心をつくるための親睦と交流が大切。有意義なセミナーに」とあいさつした。
セミナー前半は、元パシフィック野球連盟公式審判の山崎夏生氏が「プロ野球審判 ジャッジの舞台裏」をテーマに講演。現役時の服装のまま登場し、自らの「プレーボール」の発声で講話がスタートし、公式審判員となるまでの心の葛藤や公式戦での誤審による挫折や孤独感、家族の温かな支援などユーモアを交えながら審判員に打ち込んだ半生を語った。
後半は千歳フィルハーモニーオーケストラコンサートマスターで千歳音楽協会会長の野村聡氏が「音楽の力」を演題に、バイオリン演奏を交えながら講話。「音を楽しむのが音楽」と話し、ピアノ伴奏の三奈子夫人とクラシックや演歌の楽曲を披露し、牛や馬の鳴き声、緊急自動車のサイレン音なども奏で、音楽の魅力を伝えた。
このほか、佐藤秀雄さん(千歳RC)ら4人の歴代ガバナーによる卓話も行われ、新会員がロータリーの本質を学びながら真のロータリアンとなるために心を磨いた。