恵庭市郷土資料館は16日、アイヌ民族の伝統楽器「ムックリ(口琴)」を作って演奏する体験教室を同館で開催した。家族連れなどが訪れ、アイヌ文化に親しんだ。
2020年4月に控える国立アイヌ民族博物館(白老町)のオープンに先立ち、アイヌ文化への関心を高めようと企画。家族連れなど10人が参加した。
同博物館の職員2人が講師となり、作り方と演奏方法を指導。竹製の細長い板を彫刻刀で削り、穴に糸を通してムックリを完成させ、そろって口に当てて音を鳴らした。
市内島松仲町の松﨑里志さん(60)は「初めてムックリを作った。音が鳴らせるようになってきた」と笑顔だった。
同館では、国立アイヌ民族博物館のPR展を12月15日まで開催している。