恵庭市郷土資料館は2020年に開設される国立アイヌ民族博物館(白老町)をPRする展示会を開催している。同博物館の内容を紹介するパネルや恵庭で発掘されたアイヌの遺物も12月15日まで展示する。
アイヌ文化の復興と発展の拠点となるウポポイ(民族共生象徴空間)に整備される同博物館。周知のために全道的に展開されるPR展の一環として催した。
同館では、恵庭の遺跡発掘調査で出土した約400年前の遺物9点を展示。はさみや刀、貨幣、装飾品など、当時の生活がうかがえる品々の実物が並ぶ。
併せて国立アイヌ民族博物館の完成予想図や展示内容を解説するパネルも並べた。
長町章弘学芸員は「多文化共生とアイヌ文化に関心を持ってほしい」と呼び掛けている。