千歳シニア 2年ぶりV 3試合勝ち抜き見事栄冠 全日本生涯 還暦野球大会

  • ニュース, 主要, 千歳・恵庭
  • 2019年11月19日
栄冠を飾った千歳シニアのメンバー=長崎県営ビッグNスタジアム(提供)

  60歳以上のメンバーでつくる野球チームの千歳シニアクラブがこのほど、長崎市のビッグNスタジアムなどで開かれた第4回全日本生涯還暦野球大会で2年ぶり2度目の優勝を飾った。持ち前の攻守に強みを発揮してトーナメント戦の3試合を勝ち抜き、見事に栄冠を勝ち取った。

   7イニングス制の軟式大会は全日本早起き野球協会主催。同クラブは道代表として唯一参戦し、全国各地の8チームが競った。

   1回戦でオールウェイズ(沖縄県)に9―2で快勝して波に乗り、準決勝では地元枠で出場の長崎マリンマスターズを7―0で完封。決勝は九州代表のトウヤクラブ(熊本県)と激突し、3―2の逆転勝ちで北の強豪を存分にアピールした。

   千歳、恵庭、北広島各市居住の今大会登録メンバー22人の平均年齢は66歳。自衛官や自治体職員、会社員と元職はさまざま。

   馬越脇豊志(まごえわき・とよし)監督(73)は「打線は相手投手に応じていたが、守りにほころびが出なかった」と勝因を挙げた。

   初戦と決勝の稲川勉(63)、準決勝の藤田秀雄(68)両投手と中屋通捕手(63)のバッテリーを軸に据えたオーダーを中心に堅い守りで勝ち進んだ。「バットの振り方、守備の身のこなしで一目で強豪と分かった」(馬越脇監督)というトウヤクラブとの決勝では2点を先行されたが、要所にエンドランを絡めるなどで最終回の七回に勝ち越して逃げ切った。

   創立の2007年から13年目のシーズンは有終を飾って納めた。グラウンドや室内環境での週2回の朝練習に加え、道内予選や道外の大会に積極的に参加して実戦をしっかりと積んできたことが成果として表れた。

   「この年齢で野球をやれていることが本望」と、創立当初から所属する馬越脇監督は豪快に笑う。「うちのチームワークの良さは確かだった」と改めて感想を語った。

   来年は千歳市での大会開催が内定しており、ホストチームを兼ねたチャンピオンとして各地のチームを迎え撃つ。ベテランの野手、西澤廣雄さん(71)は「若いメンバーにもさらに加わってもらい、地元での大会に臨みたい」と闘志を燃やす。

紙面ビューアー

過去30日間の紙面が閲覧可能です。

アクセスランキング

一覧を見る

お知らせ

受付

リンク