課題や施策 報告書に   千歳子育てママ応援会議

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  • 2019年11月18日

 女性の社会環境や既存制度を、官民一体となって検討する「子育てママ応援会議」(座長・上野美晴千歳市こども福祉部長)はこのほど、北ガス文化ホール(千歳市民文化センター)で開かれた教育、保育施設職員向けの研修会で最終報告書を山口幸太郎市長に渡した。報告書には、子育てしやすい環境づくりのための目標を掲げた「みんなで子育て応援宣言」を記載している。

 会議は、2017年に設置。市内の子育て中の女性や男性、保育士、大学生、公務員ら12人の委員で構成している。子育て中の女性たちの声を聞きながら、課題の検討や施策を提言してきた。

 宣言では「みんなで子育てを楽しむ」「働くママ・パパ応援」といった五つの目標を掲げている。これらに基づき、子育ての悩みを抱えた人が孤立化しないように地域で応援することや気兼ねなく育休産休を取れる職場環境づくりの推進を明記している。

 報告書には、会議から出た意見が、市の施策に反映された実例も記載。子育て事業や制度をまとめた「子育てガイドブック」の電子書籍化や市役所の保育士就職相談窓口開設について記している。

 黒住千絵委員が「これからも真に必要とされる子育て支援の実現に向けて取り組みたい」と話し、山口市長に報告書を手渡した。子育て支援について山口市長は「自治体が、実践者として一つ一つ取り組んでいくことが基礎になると思っている」と強調し、「意見や提言を受け止め、今後も取り組んでいきたい」と話していた。

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