二十間道路桜並木で13日、新ひだか町やシルバー人材センター、清掃ボランティアが枯れ枝などを集める清掃活動を実施した。
全国的に知られる桜並木の観桜客を来年も温かく迎えようと、冬を前に町民参加で整備する恒例の作業。「みんなで一緒にまちづくり!」をスローガンに町が清掃ボランティアを募集し、シルバー人材センターから24人と一般ボランテイアを合わせ約50人が参加した。
大野克之町長は開始式で「みんなの力を少しずつ借りながら、桜並木を守るボランティア活動を継続していきたい」とあいさつ。早速、エントランス広場のマツなどの剪定(せんてい)作業をシルバー人材センターが、ほかは静内農高まで約3キロ区間を2グループに分かれて清掃活動をスタート。並木沿いに目立つ大量の枯れ枝やごみなどを軍手や火ばさみなどを使って拾い集めた。
後半には、サクラ専門の樹木医・金田正弘さん=苫小牧市在住=も駆け付け、「二十間道路樹勢回復事業」として施肥などの体験も行われ、参加者は桜並木の維持保存の専門的知識を学んだ。
二十間道路桜並木は、延長約8キロ、エゾヤマザクラなど2200本があり、日本の道百選(1986年・建設省)、さくら名所100選(90年・日本さくらの会)、新・日本街路樹100景(94年・読売新聞社)、北海道遺産(2004年・道)に選定されている。