ちとせ介護グランプリ 技術競い魅力を発信 熱意主張の職場自慢も

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  • 2019年11月13日
ステージ上で介護技術を実演する出場者

  「第4回ちとせ介護グランプリ」が9日、北ガス文化ホール(千歳市民文化センター)で開かれた。11日の「介護の日」にちなむ「ちとせ介護の日フェア2019」の一環。技能を競った「介護技術コンテスト」や仕事に懸ける思いを熱く語るプレゼンテーションコンテスト「職場自慢」を行い、各施設代表が介護に関わる業務の魅力をステージから発信した。MVPには「職場自慢」に出場した千歳市内の「グループホームかつらぎ」の胤森(たねもり)理佳さんが選ばれた。

   千歳市社会福祉協議会、千歳市、ちとせの介護医療連携の会で組織する同実行委員会が主催。フェアは8、9両日に開催した。介護グランプリの主管は連携の会で、介護職員のチーム力と技術力の向上、介護現場での就職志望者への魅力発信、千歳の「介護ブランド」の創出を目的としている。

   介護技術コンテストには千歳、北広島市内の五つの高齢者福祉施設から2人一組で5組が出場。ステージ上で介護を実演し、その技術を競う内容だ。「競技」では脳梗塞のため左半身にまひのある、連携の会会員が演じる「要介護3の82歳の女性」の介護をステージ上で実演した。

   出場者はベッドに座る女性に声を掛け、まひに配慮しながら体を支えて車いすに移動させた。身体の残存能力を生かすため、安全に配慮しながらも自分でできることはあえて自分でさせた。「寒くないですか?」と配慮し、「寒い」との応答があれば「カーディガンと膝掛け、どちらを使いますか」と意向を確認。技術と配慮の両面が審査された。

   「わたしの職場自慢!」は勤務する職場の雰囲気や業務内容、仕事への熱意を主張する内容で、5人が出場。このほか介護にまつわるクイズ大会も開かれた。

   審査の結果、介護技術コンテストでは介護老人福祉施設「石狩希久の園」(北広島市)が昨年に続き2度目の優勝を果たした。「わたしの職場自慢!」は介護老人保健施設「えみの里順天」(同)が優勝し、個人に贈られるMVPに輝いた胤森さんは「職場のスタッフのおかげ。これからも頑張っていきたい」とステージ上で抱負を語った。

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