「まちの素晴らしさPR」 恵庭市 全国都市緑化フェア誘致を表明

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  • 2019年11月12日

  恵庭市は8日、全国都市緑化フェア(都市緑化機構など主催)の2022年恵庭開催を目指し、道と共に誘致を推進する考えを表明した。原田裕市長が市役所で記者会見を開き、「花のまちづくりを進めてきた関係者に報いる事業。小さなまちで開く大きなイベントはわれわれにとって挑戦となる」とし、近隣市町村、白老の民族共生象徴空間(ウポポイ)、胆振東部地震の被害を受けた厚真、安平、むかわの3町などとの連携も見据えながら「恵庭や周辺に素晴らしい公園があることをPRしたい」と述べた。

   市は5月、ガーデンアイランド北海道(内倉真裕美理事長)などからの要請を受け、道との共同誘致に向けた調整を開始し、10月末に道の内諾を得た。金額は未定だが事業費は道と共同負担する方針で、民間資金の活用も視野に入れる。

   来年4月には準備室を庁内に設置するほか、関係者による実行委員会も組織し、6月まで道と共に基本構想を策定する。7月頃に国土交通大臣からの了承が得られれば、開催は正式決定となるが、今のところ、競合する自治体はないという。

   恵庭市開催が決まれば、1986年に第4回イベントが札幌で開かれて以来、36年ぶりの道内開催となる。

   同フェアは全国最大規模の緑化イベントで、83年から全国各地で継続開催。政令市など大規模自治体をメイン会場としているが、期間、来場者、事業費は多様で、来場者は28万~500万人、事業費は最小で八王子開催の6億円となる。

   イベントでは共通プログラムとして、造園緑化各社が技術を競う「庭園出店コンテスト」、都市緑化の意識高揚に関する「都市緑化普及啓発シンポジウム」などが挙げられる。推奨プログラムとして女性造園技術者が共演する「造園技能大会」などがある。例年皇族も訪れている。

   メイン会場は20年に完成予定の花の拠点(南島松)。市長は「大きなイベントなので、受け皿が必要。資金面のほか、アクセスについてもこれから詰めていかなければならない。

 大変な事業になる」と話した。

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