白老 アイヌ手工芸担い手育成講座始まる

  • ニュース, 白老・胆振東部・日高
  • 2019年11月12日
アイヌ民族伝統の編み方を学ぶ受講者

 民族共生象徴空間(ウポポイ)の来春オープンを控える白老町で、町主催のアイヌ手工芸担い手育成講座が9日、町コミュニティーセンターを会場にスタートした。観光客向けの商品作りなど、ウポポイ開業後の白老観光を支える人材育成の事業。刺しゅうと編み方の2コースにそれぞれ参加した町民らは、12月まで全4回の講習を経て伝統技術を身に付ける。

 町が国の地方創生推進交付金を活用し企画した講座は、ウポポイを生かした観光のまちづくりを下支えする人づくり施策。アイヌ文化を取り入れた商品製作や、伝統手工芸体験プログラムのインストラクターなどに携わる人材を増やすことを狙いとしている。

 コースは、アイヌ文様刺しゅうサークル「フッチコラチ」の岡田育子代表が講師を務める刺しゅう(初級)と、「みんなの心つなげる巨大パッチワークの会」の河岸麗子副代表が講師を担う伝統編み方の二つを用意。刺しゅうに18人、編み方に20人の女性らが受講した。

 初回の9日、受講者らは2コースに分かれて講師から実技指導を受けた。このうち編み方のコースでは、アイヌ民族の男たちが使った刀掛け帯「エムシアッ」を編む技法でストラップ作りに挑んだ。

 受講者は伝統の編み物道具を使い、縦ひもに横糸を結ってストラップの細長い帯を制作する作業に悪戦苦闘。講師のアドバイスで次第にこつをつかみ、昔のアイヌ民族の女性たちに思いをはせながら作業に熱中していた。受講した町内在住の佐藤春苗さん(32)は「白老で生まれ育った者として地元伝統の手工芸を身に付けたいと思い、講座に参加しました。編み方が複雑で難しいけれど、とても面白い。講座を通じて技をものにしたい」と話した。

 講座は12月14日で終了。町は同月13日から、刺しゅう上級コース(全4回)を予定している。

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