むかわ 穂別小から「元気になって」 丸森町の小学校に折り鶴

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  • 2019年11月9日

 むかわ町穂別小学校(佐々木秀人校長)は、10月に発生した台風19号で大きな被害を受けた宮城県丸森町の丸森、金山の両小学校に、応援メッセージをつづった折り鶴を送った。昨年9月の胆振東部地震で被災した際、全国各地の小学校などから寄せ書きやメッセージ動画、支援物資などを受けて励みになったことから、今度は自分たちが折り鶴を通じて「元気を取り戻してほしい」と思いを届けた。

 台風で被災し、つらい思いをしている同年代の子どもたちがいることを知り、「少しでも力になれたら」と児童会が主体となって全校に働きかけた。児童89人と教職員合わせて111人が、一人ひとり折った鶴に「頑張ってください」「負けないで」「元気になってね」などそれぞれの思いを書き込み、7日に送った。

 丸森町は、町の中心部一帯が浸水し、10人の犠牲者が出るなど被災。丸森小の校舎には同小児童のほか、浸水で校舎が使えなくなった金山小の児童も間借りして勉強している。

 今回、折り鶴の作成を企画した児童会長の山崎彩夏さん(12)=6年=は「頑張って、一日も早く今までの生活に戻ってほしい」と思いを語り、副会長の中條光さん(12)=同=は「折り鶴を見て、被災した子たちが元気になれば」と願いを込めた。児童に折り鶴を託された佐々木校長は「昨年、地震があった時に多くの応援を受けたことを子どもたちが受け取って、自分たちで何かできないかを考えてくれたのがうれしい。一人ひとりが書いたこと、折ったものは必ず伝わると思う」と話していた。

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