中国語と文化深める エア・ドゥ 地上職向け講座

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  • 2019年11月7日

 AIRDO(エア・ドゥ)はこのほど、北海学園大と連携した地上職員向けの「中国講座」を新千歳空港で初めて開いた。増加傾向の中国人来道客に文化と言葉の両面で理解を深め、サービス向上に生かす狙い。

 同社と同大の教育連携協定に基づく取り組み。3日に羽田空港で行い、新千歳では地上職や事務職の15人が受講した。

 講師は同大人文学部の大谷通順教授(中国文学)。事前に社員から募った現場の疑問や悩みに応じる形式で中国人の行動特性とその原因を解説した。

 大谷教授は中国社会について「閉じられた大国」と表現し、指示に従ってもらえない場合は合理性を強調する説明や文字情報の表示を勧めた。安全上不可欠な説明では「厳しく対応されることには慣れている」とも語った。

 中国語の練習は空港での接客場面を想定。「事前改札中です」や「搭乗券を見せてください」といったフレーズを標準的な北京語で繰り返した。

 受講した千歳空港支店運送サービスグループの十文字梨香さん(42)は「中国のお客さまについて文化的な背景が分かった。春節の時期には外国人客のほとんどを占めるので、きょうの講座を生かしたい」と話した。

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