むかわ町が誇る国内最大の恐竜全身骨格化石「むかわ竜」(通称)のおかえりイベントが3~4日、同町穂別町民センターで開かれた。恐竜の祭典「恐竜博2019」(7月13日~10月14日、国立科学博物館=東京・上野)から凱旋(がいせん)したむかわ竜を一目見ようと、道内外から2日間で延べ800人が来場した。
むかわ竜は今回の恐竜博で初めて町外に飛び出し、全国デビュー。約3カ月の間、国立科学博物館に展示され、約68万人の目に触れた。また北大総合博物館の小林快次教授らの研究により、9月上旬には新属新種に認定され、学名「カムイサウルス・ジャポニクス」と名付けられた。
会場には全身復元骨格(レプリカ)を展示。家族連れなど大勢の観客が訪れ、レプリカの前で記念撮影をするなど、その雄姿を満喫した。札幌市から来た札幌あやめ野小4年の廣田大輝君(9)は「恐竜博にも行ったが、恐竜博の時とは違う別の良さがあった」と振り返り、「今後、化石発掘ツアーにも参加してみたい」と話していた。