厚真 災害復旧現場をパトロール 道労働局、労基署など安全確認

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  • 2019年11月4日

 北海道労働局、苫小牧労働基準監督署などは10月31日、年末まで続く建設工事の繁忙期に合わせて、胆振東部地震の災害復旧工事を行っている厚真町内の現場2カ所を巡回した。転落事故などの労働災害を未然に防ぐため作業環境や安全対策などを確かめた。

 同局と道内の各労基署は毎年、労働災害が多発する10~12月に「建設工事追い込み期労働災害防止運動」を実施。墜落・転落災害、重機等災害、崩壊・倒壊災害、交通労働災害、急性中毒災害、火災の防止対策などを重点実施事項に挙げている。

 この日のパトロールには、道労働局の久富康生労働基準部長のほか、苫小牧労基署、胆振総合振興局の担当者らが参加。地震により土砂崩れが起きた町内の富里浄水場付近の急傾斜地と、幌内地区の緊急治山工事現場の2カ所を巡回した。特に、傾斜地など高いところから重機を扱う際に、ロープやワイヤーを張っている状況を調査。日暮れが早くなる今後は、照明などで十分に足下を確認するよう周知徹底した。

 同振興局によると、今年度、建設管理部で発注している災害関連工事に関して労災事故は起きていないが、縄田健志副局長は特にこの時期、朝晩の冷え込みや日没も早くなることから「引き続き、安全に留意して作業を」と呼び掛けていた。

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