国土交通省新千歳空港事務所がまとめた新千歳空港の9月航空概況(速報値)によると、国内線と国際線の合計旅客数は前年同月比32・9%増の215万1995人だった。前年に発生した胆振東部地震の影響を脱した格好で同月としての過去最多を更新した。
国内線は36・7%増の195万7478人で同月として過去最多。国際線は各社が相次ぎ、減便や運休に踏み切った韓国線の落ち込みが影響して4・4%増にとどまったものの、19万4517人で2017年の約23万6000人に次ぐ2位。
国内線は29路線で増加。昨年は台風による浸水被害に遭った関西空港と結ぶ路線は2・2倍の11万4033人に倍増した。羽田線は34・1%増の96万3384人。
国際線では中国線が45・1%増の4万4568人、台湾線が31・2%増の6万2477人、香港線が27・5%増の2万4813人とほぼ2年前の水準に戻した。タイ線は12・9%減の1万2999人。
韓国線は日韓関係の冷え込みが響き、39・4%減の3万6060人。17年の約9万2000人と比べて3分の1にとどまる。18年比で釜山線は約8割減らした。
貨物取扱量は国内線と国際線の合計で8・4%減の1万6387トン。国内線は4・9%減の1万4804トン、国際線は32・1%減の1583トンだった。