厚真で胆振東部地震復旧・復興シンポ 被災3町が思い共有

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  • 2019年10月23日
3町の代表者が次世代につなぐ復興について話したパネルディスカッション

 胆振東部地震から1年が過ぎたのを機に、早期復興とその先の地域の在り方について語り合う復旧・復興シンポジウムが21日、厚真町総合福祉センターで開かれた。「震災復興からこの先の地域創生へ」をテーマにパネルディスカッションや専門家の基調講演などが行われ、厚真、安平、むかわの3町から集まった約140人が復興への思いを共有した。

 胆振総合振興局、胆振町村会が主催した。パネルディスカッションで登壇したのは、厚真町民有志でつくるイチカラ実行委員会の澤口研太郎代表、高丘自治会の橋本豊会長、安平町復興ボランティアセンターの井内聖センター長、むかわ町鵡川高校野球部の鬼海将一監督。澤口さんは現在、町内で若手らが集まってコミュニティースペースをつくろうと活動している近況を取り上げ、橋本さんは現在仮設住宅で暮らしている地域住民が「地元高丘に戻って、元の生活を取り戻す意気込みで頑張っている」と報告した。

 井内さんは、震災当時安平早来小学校に通っていた6年生が行った「8000人の笑顔プロジェクト」で、町内外を駆け回って3万4000人分を集めた取り組みを紹介。「自分のためではなく、誰かのために仲間と協力し、何かを成し遂げる。きっとその子たちが将来町の担い手になってくれる」と目を細めた。鬼海さんも野球部員が地域でボランティア活動に精を出している様子から「子どもだからこそできることがたくさんあったし、可能性を感じた。子どもたちが自発的に関わる時間が必要」と話した。

 このほか、東日本大震災で被災した岩手県釜石市でコミュニティー形成など支援に携わる「釜石リージョナルコーディネーター協議会」の二宮雄岳統括マネジメントが基調講演。二宮さんは「ハード面の復旧だけで地域再生は図りにくい。社会空間を取り戻すだけでは復興につながらない」「コミュニティー形成を行政だけ、地域だけ、支援者だけ、特定世代だけの単独で行うのは難しい」と指摘。

 また、人との関わりが多い人ほど復興を実感している傾向が強いことから「一人でも多くの人に主体的に活動に取り組んでもらうことが必要。地域の人とお互いに責任を共有していくことが大事」などと説いた。

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