恵庭市郷土資料館は企画展「山口県和木町の歴史」を12日から開催している。恵庭市と和木町の姉妹都市締結40周年を記念した事業。同町から恵庭に移住した人々の様子が読み取れる史料が並ぶ。11月4日まで。
1886(明治19)年ごろ、当時の和木村の人々が、暴風雨による水害と政府による北海道の開拓推進を背景に恵庭へ入植。まちの基礎をつくった縁により、両自治体は79年に姉妹都市になった。
企画展では「戸長役場文書」のうち、恵庭への入植に関する文書6点を紹介。入植に伴う土地の所有者変更の証明書や、借金免除の申し入れ、移住に必要とされた身分証明書などが実物と現代語訳を並べて展示。当時の人々は生活が困窮し、開拓の道を選んだことが読み取れる。
大林千春学芸員は「入植の背景が読み取れる貴重な史料。ぜひ見に来て」と呼び掛ける。
開催は午前9時~午後5時。入場無料。問い合わせは同館 電話0123(37)1288。