白老 町長選、町議選 あす告示  町長選戸田氏、無投票3選か 町議選15人立候補見通し

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  • 2019年10月14日

  任期満了に伴う白老町長選と町議選は15日、告示される。町長選は3選を目指す現職戸田安彦氏(50)以外に出馬の動きがなく、前回(2015年)に続いて無投票となる可能性が濃厚だ。町議選は定数14に対し現職11人、新人4人の計15人が立候補する予定で、選挙戦になる見通し。投開票は20日。

   町長選で戸田氏は、後援会の要請を受けて8月30日に出馬表明。人口減少に伴う町の衰退が懸念される中、「共生共創~共に生き、共に幸せを創るまちへ」をキャッチフレーズに掲げ、地方創生の推進を図る15項目の3期目公約を取りまとめた。9月20日には後援会「戸田安彦と歩む会」が大町2の大町商店街通りに事務所を開設し、告示後の選挙運動の態勢を築いた。

   しかし、これまでに対抗馬の動きが見られず、今月8日に町役場で行われた町長選立候補届け出書類の事前審査に参加したのも、戸田氏の1陣営のみ。前回に続き無投票となる可能性が高い。

   戸田氏は告示の15日、町選挙管理委員会に立候補の届け出を済ませた後、午前9時から後援会事務所で出陣式に臨み、第一声で2期8年の実績と持続可能なまちづくり政策をアピールする。

   町議選では、現職3人が今期で引退し、残りの現職11人が立候補を予定。新人は公明党公認1人、無所属3人の計4人が出馬準備を進めている。現職と新人を合わせて現時点で計15人と、定数14を1人上回ることから前回に引き続き選挙戦となる見込み。

   15日は、立候補届けを終えた各候補者が選挙事務所前などで第一声を放った後、町内各所を遊説。子育て支援や民族共生象徴空間(ウポポイ)を生かした地域経済の活性化、防災強化といった政策を訴え、20日の投開票に向けて舌戦を展開する予定だ。

   今回の選挙でも注目点は投票率。町長選が無投票となった前回は、選挙ムードの盛り上がりを欠いたため、町議選投票率は56・92%と過去最低を記録した。今回も町長選が無風となる公算が大きい中、有権者の町議選への関心がどこまで高まるか注視される。

   町選管は、告示翌日の16日から19日まで町役場第1会議室で期日前投票に対応。20日は町内9カ所に投票所を設け、午前7時から午後8時まで投票を受け付ける。町内の選挙人名簿登録者数は9月1日現在で1万5035人(男性7169人、女性7866人)。

  白老町議選立候補予定者(定数14)

  氏 家  裕 治 59 会社役員  公・現(5)

  及 川    保 69 無  職  無・現(8)

  大 渕  紀 夫 72 無  職  共・現(11)

  久 保  一 美 56 会社役員  無・新

  小 西  秀 延 54 会社役員  無・現(4)

  佐 藤  雄 大 26 作業療法士 無・新

  西 田  祐 子 64 会 社 員  無・現(5)

  長谷川かおり 56 無  職  公・新

  広 地  紀 彰 46 会社役員  無・現(2)

  貮 又  聖 規 47 自 営 業  無・新

  本 間  広 朗 62 陶 芸 家  無・現(3)

  前 田  博 之 73 無  職  無・現(3)

  松 田  謙 吾 77 無  職  無・現(9)

  森    哲 也 37 介 護 職  共・現(1)

  吉 谷  一 孝 51 会 社 員  無・現(2)

   左から名前、年齢、職業、政党(公=公明、共=共産、無は無所属)、現は現職、新は新人、丸数字は当選回数、五十音順、敬称略。

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