旅行会社JTBによる社会貢献活動「JTB地球いきいきプロジェクト」が6日、むかわ町で行われた。札幌市内から参加した小中学生と保護者ら計28人がハドロサウルス科の恐竜全身骨格化石「むかわ竜」(通称)が発見された同町穂別地区の現場で化石の発掘を体験したほか、町についての講話を聞き、むかわ町について学びを深めた。
化石発掘体験では、「タイムマシン」と題したバスに乗り込み、むかわ竜の発見から「カムイサウルス・ジャポニクス」と命名された現在に至るまでの経緯や恐竜化石の価値など説明を受けながら移動。普段は入ることができない発掘現場に立ち入り、ピックやハンマーで岩や石を夢中になって砕いて貝の化石などを採取した。
また、実際の化石をクリーニングする作業を体験したほか、町民グループ「むかわ町恐竜ワールドセンター」の工藤弘代表から胆振東部地震の被害を受けた当時の様子や恐竜ワールド構想など復興に向けて歩んでいる姿について講話を受けた。
札幌市西宮の沢小学校6年の小丸浩太郎君(12)は「もともと化石が好きだったが、知らないことがたくさんあってとても良い体験。むかわ町が発展してほしい」と話していた。