道内ゆかりの個人や企業などから応援を募って、ふるさと納税などにつなげる「ほっかいどう応援団会議」が26日発足し、TKPガーデンシティ品川(東京都港区)で「ほっかいどう応援セミナー」が開かれた。東胆振関係では、むかわ町の竹中喜之町長が参加した。昨年9月に発生した胆振東部地震からの復興に向けた取り組みや穂別地区で発掘された恐竜全身骨格化石「むかわ竜」(通称)などをPRした。
竹中町長は昨年の震災で町民全員が被災者となった中、全国各地からの支援を受けた感謝の気持ちと町の「復興する姿、頑張る姿をお届けしたい」とあいさつ。震災復興・創生のシンボルとして、国内最大の恐竜化石「むかわ竜」の存在を挙げ、現在、新たな全身復元骨格(レプリカ=複製品)の製作に当たってインターネットを使って資金を調達する「クラウドファンディング」を行っていることを紹介した。
このほか、恐竜化石など地域資源を生かしたビジネスの創出を目指す「むかわ町地域商社」について説明し、まちづくりアドバイザーを招聘(しょうへい)し、立ち上げ準備を進めていることなどを報告。最後に「震災前に戻すだけではなく、その先の創造的な復興・再生に向けて歩み続ける。共に未来に進むため、これからも北海道ならびにむかわ町を応援してください」と協力を呼び掛けた。
応援団会議は今年4月に当選した鈴木直道知事の目玉公約で、道内ゆかりの個人や企業に登録してもらい、ふるさと納税などにつなげる試み。知事や各自治体の長がそれぞれの市町村の魅力や具体的取り組みを直接PRし、応援してもらうきっかけにする。今回のセミナーでは、むかわ町を含む1市4町がプレゼンを行った。