白老町は、白老駅北観光商業ゾーンの中核施設・観光インフォメーションセンターの管理運営方針を定めた。開館時間は原則的に午前8時から午後6時で、年末年始を除いて無休とした。事業者が新商品をPRするスペースなど施設の使用料も決めた。建設中の同センターは11月末に完成し、白老観光協会が指定管理者となって運営する。
管理運営方針は、今月制定した白老駅北観光商業ゾーン設置・管理条例に基づいて定めた。ただ、原則的な定めのため、同センターの運営に当たる白老観光協会が開館時間の変更など状況に応じて対応する。
町の方針では、休館日は12月29日から翌年1月3日までの年末年始とし、開館時間は午前8時~午後6時。施設の使用料金は、サークル活動などに利用できるコミュニティールームが1室で1時間当たり250円、事業者が新商品をPRするスペースは1室で月額4万9000円、地域特産品を販売したりするための広域観光・特産品展示PRスペースは1室で月額6万8000円とした。
また、施設のポーチを野菜市などで利用する場合、1平方メートル1時間当たり13円とした。さらに同センター付近の交流広場をイベントなどで使う際の料金は同2円。飲食販売のキッチンカーなどを持ち込み、駐車場で販売する場合、1台1時間当たり240円と設定した。
白老駅北観光商業ゾーンは、来年4月の民族共生象徴空間(ウポポイ)開業を見据え、白老観光の促進を狙いに整備するエリア。ウポポイに近い白老駅北広場跡の1・5ヘクタールを用地とし、町が同センターを設ける行政整備区域1ヘクタールと、民間がホテルなどを建てる民間活力導入区域0・5ヘクタールで構成している。町が建設中の観光インフォメーションセンターは、観光客のニーズに合わせた体験型プログラムの手配など調整機能も備えた地元観光情報の発信拠点。木造平屋建て約520平方メートルの建物で、道が整備する24時間対応トイレも併設する。11月末に完成した後、白老観光協会が開業準備を進め、来年4月から本格運用を始める予定だ。
一方、民間企業が建てるホテルは、アイヌ伝統料理提供のレストランを備えた設計で、ウポポイ開業前のオープンを目指している。