サケのふるさと千歳水族館でベニザケの展示が始まった。真っ赤な美しい婚姻色の魚体が訪れた人々を楽しませている。
5日から大水槽前の円筒水槽で公開を開始した。展示魚は、水産研究・教育機構北海道区水産研究所千歳さけます事業所が美々川に放流し、長旅を終えて回帰した雄の5匹。
ベニザケはヒメマスの降海型。「昨年に比べると体長は50センチと大きい」と担当者。
初めて目にしたという新富の会社員、今野孝治さん(53)は「真っ赤な魚体に感動しました。貴重な体験をしました」と話していた。
水族館では10月いっぱい展示の予定。担当者は「美しい体色は少しずつあせていくので、ぜひ早めにご覧いただきたい」としている。