職員4400人一斉訓練 鈴木知事ら犠牲者へ黙とう 道庁

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  • 2019年9月6日
胆振東部地震の犠牲者に黙とうをささげる鈴木知事(中央)=6日午前11時ごろ、道庁

  胆振東部地震の発生から丸1年を迎えた6日、道庁では地震を想定して約4400人の職員が一斉に行動する訓練「北海道シェイクアウト」を実施。幹部職員を集めた庁議も開催され、鈴木直道知事らが地震で犠牲になった人たちへ黙とうをささげた。

   シェイクアウトは、2008年に米国カリフォルニア州で始まった。定められた日時に地震発生を想定し、参加者が一斉にそれぞれの場所で身を守るために安全行動を行う訓練。道が主催する「北海道シェイクアウト」は今年で8回目。毎年、「防災の日」(9月1日)に行っているが、今年は胆振東部地震発生の日に合わせて実施。道によると道内各地で約700団体、約13万人が参加した。

   道でも本庁舎や別館庁舎、各振興局でシェイクアウト訓練を実施。本庁舎では午前10時に館内放送が流れると、各部局の職員らが一斉に机の下にもぐるなど、真剣に訓練に臨んでいた。所秀和危機対策課長は「地震からちょうど1年。ブラックアウトも経験したあの教訓を踏まえ、今後も災害に備えた訓練を続けていきたい」と話した。

   午前11時からは、鈴木知事や副知事、各部長らが出席した庁議も開催。冒頭に地震で亡くなった人たちに対し全員が黙とうし、哀悼の意を表した。会議では胆振東部地震被災地域の復旧・復興に向けた取り組み状況を各部が報告。知事は「被災地の皆さんが一日も早く安心して暮らせるように、国や関係機関への働き掛けも強め、全庁一丸となって取り組む」と述べ、被災地の復旧・復興へ全力を尽くす姿勢を改めて強調した。

   知事は午後から記者会見を開き、地震発生から1年の思いを語る。

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