心に残る経験の場に 恵庭・アトリエココロ 美術と工作 放課後児童教室を開講

  • ニュース, 千歳・恵庭
  • 2019年9月3日

 恵庭市中島町で昨年5月に開校したこども美術工作教室アトリエココロが、8月から放課後クラスを実施している。代表で講師を務める清武昌さん(30)は美術教育の推進に向け「少人数で、もの作りと心づくりというコンセプトを変えず教室を開いていきたい」と語る。

 開校以来、日曜日午前クラスで10人の小学生がデザイン、粘土、絵画のほか、日本画など、普段学校ではできない作品作りにも取り組んできた。教室は月3回で、課題制作の後に自由制作を行う構成。受講生の作品は、昨年札幌市内のモエレ沼公園内で開かれた「マジかるアートフェスティバル」にも出展した。

 活動の拡大のため、5日から火曜日放課後クラスをスタート。現在小学生3人が受講しており、9月から7人に増える予定だ。27日に行われた教室では、自分をテーマにしたロゴマークを作製。好きなもの、好きな言葉などをスケッチブックに書き出した後、画用紙に動物や植物などをイメージしたデザインを描いた。

 受講する宮内愛桜(あいら)さん(若草小1年)は「大好きな絵をもっとたくさん描いていきたい」、秋葉すみれさん(恵庭小1年)は「粘土で物を作るのが好きなので、楽しみ」とそれぞれ話す。漫画家になるのが夢という秋田楓佳(ふうか)さん(若草小5年)は「教室ではいろいろなアイデアをいっぱいもらえる。いつかデジタルの作画に挑戦したい」と意気込んでいた。

 清武さんは大阪府生まれ、恵庭育ち。道教育大大学院を卒業しており、札幌市、京都府などの高校で美術の教員を務めた経験もある。「ふるさとで活動したい」という思いを胸に始めたアトリエココロでは感動の連続だという。「自分の好きなことと向き合っている子供の姿を見るのが楽しいし、アイデアをあっという間に形にする柔軟さはすごい」と話す。

 今年は火曜日放課後クラスのほか、札幌市内でも教室をスタートさせている。10月3日からは千歳市でも教室を開く予定。会場は道新文化センターで、毎月第1、3木曜日の午後4時半から同6時に開催する。

 「物を作るだけでなく自己肯定感を育むような指導をしたい。美術の楽しさを伝え、子供にとって将来心に残るような経験の場になれば」と語った。

 教室に関する問い合わせは清武さん 電子メールアドレス kiyotake@m-c-art-laboratory.com

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