日ハム 達、堂々とプロ初勝利 プロ野球

  • スポーツ, 野球
  • 2024年10月4日

 高卒3年目にして2度目の1軍登板。日本ハムの達は「緊張するかなと思ったけど、しなかった」。5回3安打無失点、無四球。プロ初勝利をつかんだ投球は、約3万人が入ったスタジアムの雰囲気を楽しむ余裕すら感じさせた。

 三回まで毎回先頭打者に安打を浴びたが、「打たれる覚悟だった」と動揺しなかった。二回は奈良・天理高の大先輩、中村奨に右前打と盗塁を許すなどして1死三塁。一気に崩れてもおかしくない場面で、和田、田村に変化球を振らせて連続三振に仕留めた。勝ち投手の権利が懸かる五回も、打者3人で片付けた。

 救援陣が六回からバトンを受け、達は「勝ってくれという気持ちで見ていた」。その願いは通じ、無失点リレー。ウイニングボールを手にした20歳は満面の笑みを浮かべ、お立ち台では「来年はもっと進化した姿を見せる」と誓った。

 ドラフト1位で入団した194センチ、97キロの大型右腕が見せた奮闘。試合後に報道陣の前に現れた新庄監督は開口一番、「良かったね、達君」。クライマックスシリーズを前に、チームを明るくさせる好投になった。

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