「税金は公共の財源」 道栄高で租税教室 室蘭税務署

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  • 2025年6月2日
公平な徴税の方法について話し合うグループワーク

 白老町の北海道栄高校で5月30日、室蘭税務署による租税教室が開かれた。政治経済の授業の一環で3年生136人が参加し、税の役割や種類、税制の仕組みについて学んだ。講師は同署の広報広聴官、菅原和敏さんが務め、「税金は社会全体で支える公共の財源。仕組みを知り、自らの関わりを考えてほしい」と語り掛けた。

 授業は視聴覚室で行われ、菅原さんは国税と地方税の違い、消費税の特徴や逆進性、軽減税率制度の内容など多岐にわたって解説。「税には約50の種類がある」と紹介し、負担が偏らないよう複数の税を組み合わせる「タックスミックス」の考え方を伝えた。

 生徒たちは「収入が異なる3人から300万円をどう公平に集めるか」を話し合うグループワークにも挑戦。累進課税や比例課税、均等負担など、さまざまな税の在り方について議論を交わした。

 菅原さんは、納税は国民の三大義務の一つで、税収が警察、消防、医療や教育といった公共サービスの財源であることに触れ、「税金の使い道を決める国会議員を選ぶのは主権者である国民。18歳から選挙権を持つ皆さんにこそ、政治や社会に関心を持ってほしい」と呼び掛けた。

 生徒代表の村岡和樹さん(18)は「税金は公共サービスを支える重要な仕組みで、将来の生活にも関わってくる。勉強になった」と話した。

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