西港と東港にマメイカ サビキでニシンも

  • 組版, 釣り, 釣リ倶
  • 2025年6月5日
西港内で釣れていたマメイカ。胴長10センチの大きなものも=キラキラ公園
西港内で釣れていたマメイカ。胴長10センチの大きなものも=キラキラ公園
サビキ仕掛けで釣れた25~30センチサイズのニシン
サビキ仕掛けで釣れた25~30センチサイズのニシン
マメイカ釣りに適した1・5号の餌木。用意されているカラーは多様。夜光のものもある=エビス釣具店
マメイカ釣りに適した1・5号の餌木。用意されているカラーは多様。夜光のものもある=エビス釣具店

 苫小牧港・西港や東港でマメイカが釣れだした。例年5月下旬から6月の短い間に港内に現れる初夏の人気ターゲット。西港のキラキラ公園では昼、夜ともにイカ狙いの釣り人が餌木(えぎ)を操ってイカ釣りを楽しんでいる。

 マメイカが釣れているのは、西港なら北埠頭(ふとう)のキラキラ公園、東港だと弁天エリアの中央水路の船だまり周辺など。

 はしりの時期だけに釣果は胴長7~10センチが0~10匹レベルとなっていて、今後の本格化に期待が膨らむ。

 サイズが小さいだけで、スルメイカやヤリイカなどに負けず劣らずおいしいのがマメイカ。この時期を心待ちにしている熱心なファンは多く、釣果にかかわらずシーズンを盛り上げる人気ターゲットだ。

 キラキラ公園に近い、苫小牧市入船町のエビス釣具店によると、釣り方はイカ用のルアーの一種、餌木を使うのがポピュラー。サイズは1・5号、3グラムほどの軽い小さめのものに反応が良い。道糸はフロロカーボンの0・8~1号がお勧め。昼間は中層から底付近を探る。

 釣り方は水中での餌木のアクションがポイントという。さおを軽くしゃくって水中の餌木を動かし誘うが、しゃくり方が激しかったり、さおの動かし幅が大き過ぎたりすると、警戒してしまう。攻撃的なアオリイカなどと異なり、マメイカは控えめに動かす方が餌木を抱きやすい。「言ってみれば、マメイカ釣りの餌木は弱ったエビのイメージ。派手な動きは逆効果」とアドバイスしてくれた。

 餌木のカラーは日によってさまざまだが、同じ色を使い続けるとイカが餌木を見切るといわれている。釣れているからと言って、隣人と同じカラーを選んでも釣果につながらないという。なかなか奥深い釣りと言えそうだ。

 マメイカは釣期が短い。2、3週でぱたりと釣れなくなることもある。簡単な釣りではないものの、今が旬の釣りを楽しみたい。

 ◇

 この時期、両港内や勇払マリーナでは日によってニシンも釣れている。先週から週末にかけては東港の船だまり、勇払マリーナなどでカズノコを抱えた太ったニシンも掛かり、釣りファンたちを喜ばせていた。

 さおは長めの磯ざおで仕掛けは8号のニシン、サバ用サビキを使う。仕掛けの上に魚の形のおとりプレートを付けるのがいいよう。ニシンのサイズは30センチ前後が中心で大きいと35センチ超も。特に大きな群れが寄っている場合、サビキの針数の多点掛けをすると、魚の重みでさおが折れたり、仕掛けが絡まって手に負えなくなることもある。魚信があったら早めにさおを上げるのが無難だ。

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