救助訓練廃車で実践 リサイクル業者が協力 市消防本部

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  • 2025年6月17日
大型油圧救助機を使って訓練する隊員たち

 苫小牧市消防本部は12日、勇払の廃車リサイクル業者「岡谷エコ・アソート」で廃車を活用した救助訓練を実施した。車のドアやフレームを実際に解体するなど実践的な訓練を行い、事故・災害現場での救助に役立つ技術を習得した。

 訓練は5、6月に計4日間実施。同社が同本部の要請に応えて乗用車など16台を提供し、約120人の隊員が参加した。

 訓練は、事前に車をつぶして事故直後を再現。隊員たちは車内に人が取り残されている想定で、大型油圧救助機を使ってドアの隙間を拡張したり、車体との接続部分をカットしたりと、窓のガラスが飛ばないよう細心の注意を払いながら作業を進めた。

 同本部の坂井充宏消防司令長は「車両の提供は大変ありがたい。この訓練を事故や災害時に生かし、人命救助に役立てたい」と感謝した。同社の藤柳貴弘部長は「消防隊員の技術に少しでも貢献できたようでよかった」と話した。

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