厚真町は7日午前9時から、日本海溝・千島海溝沿いの巨大地震を想定した総合防災訓練(実動訓練)を行う。町民にシェイクアウトや避難を体験してもらうほか、メイン会場の上厚真小学校で避難所体験や各種訓練、デモンストレーションなどを行う予定。2018年9月に胆振東部地震が発生して以降、初めての大規模災害訓練となる。
町民をはじめ、自主防災組織、自治会、防災関係機関と、町がこれまでに災害協定を結んだ協力団体・企業との連携を強化するとともに、防災意識の向上を図る。町では当初、昨年の実施を目指していたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響を鑑み、見合わせていた。
当日は午前9時の防災行政無線に合わせて、命を守る3動作(姿勢を低くする、頭・体を守る、そのまま1分間じっとする)を行うシェイクアウト訓練を各自に促す。その後、「自宅が損壊、津波が来る恐れがある」との想定で、避難所に設定する上厚真小、厚南会館(避難のみ)へ移動してもらう。
上厚真小では、防災機関や災害協定を締結した企業の協力で、災害時に役立つ初期消火や救命救護のほか、段ボールベットの組み立て、簡易トイレ、プライベートテントの設営などの個別訓練を計画している。胆振東部地震からの復旧・復興への歩みを伝える資料、ドローン、災害対策の資機材などの展示も予定している。
町の防災担当者は、感染症対策としてマスクの着用をはじめ、会場での検温、手指消毒の徹底を呼び掛ける。