白老町のヨコスト湿原友の会(中野嘉陽会長)は7月30日、町日の出町と社台に広がるヨコスト湿原で観察会を開いた。会員ら19人が湿原に咲く植物を見て歩き、貴重な自然環境を守る意識を高めた。
参加者は、同会が設置した湿地そばの看板前に集合し、中野会長らの案内で湿地東部を散策。穏やかな海風の中、ハマハタザオやミクリなどの植物を観察したり、野鳥のさえずりに耳を澄ませたりし、湿地が保つ環境の豊かさを改めて確認した。
中野会長は「夏休みに近くを訪れた際は、植物や昆虫、野鳥にも関心を向けて湿地の大切さを知ってほしい」と話していた。
同町東部に広がるヨコスト湿原(面積33ヘクタール)は、道内でも数少なくなった自然海岸が残り、その背後に砂丘、湿地、草原、樹林帯と続く多様な環境を形成。さまざまな動植物も息づき、2016年に環境省の「日本の重要湿地」に選定されている。