同まつりは、新型コロナウイルス感染拡大の時期と重なったこともあり、2年連続で中止となっていた。今回は感染症対策として、入り口を一本化し、手指消毒や検温などの対策を講じて開催した。
会場では焼き鳥や海鮮焼き、ハスカップスムージーなど豊富な模擬店のメニューを買い求める友人連れのほか、芝生の上ではビールなどを手に「草原焼き」の炭火を囲む家族連れでにぎわった。苫小牧市から訪れた30代の男性は「ここでしかないおいしいものがたくさん食べられた。子どもたちも喜んでくれてよかった」と話していた。
ステージでは開会式の後、陸上自衛隊第7音楽隊による吹奏楽演奏を皮切りに各団体、歌手が登場。初日は地元の厚真郷芸保存会による迫力満点の和太鼓演奏やシンガーソングライターの小寺聖夏さんが胆振東部地震の復興ソングとして自ら作詞作曲を手掛けた「羽」など4曲を届けた。また初日を締めくくる花火大会では約1200発を夜空に打ち上げ、観衆らが美しい光景に酔いしれた。
真夏日となった2日目は、仮面ライダーリバイスのキャラクターショーや歌手の鳥羽一郎さんらによる歌謡ショーなどで、詰め掛けた幅広い年代の声援に応えた。
厚真町内最大規模の伝統行事「第50回あつま田舎まつり」が7月30、31の両日、表町公園で開かれた。炭火でジンギスカンなどを味わう名物「草原焼き」や模擬店での飲食販売をはじめ、ステージショー、花火大会など多彩な催しを展開。町内外から訪れた来場者が3年ぶりとなった町の夏祭りを楽しんだ。