白老町環境審議会の2022年度初会合が28日、町役場で開かれ、委員8人に委嘱状が交付された。会長に中野嘉陽氏(緑と水の保全協議会)を選任し、今年度に実施する環境関連事業について事務局から報告を受けた。
会合では、地域での脱炭素実現を目指す町再生可能エネルギー導入計画の策定について、スケジュールなどを確認した。同計画は50年の脱炭素化を見据え、地域でのエネルギー消費量などを踏まえながら中期、長期の導入目標を設定する方針。取り組みには、温室効果ガス削減に関する基礎情報の収集と現状分析、将来の同ガス排出量に関する推計、地域の将来ビジョンと脱炭素シナリオ作成などを挙げ、来年2月末ごろの策定を目指している。
また、ドローン撮影を含めたヨコスト湿原の環境調査を、今年度から2カ年かけて行うことも確認した。
同審議会の委員の任期は2年。今年度は今回を含め3度の会合を開き、次回は11月ごろを予定している。
中野会長を除く委員は次の通り(敬称略)。
相吉正亮(白老の自然を考える会)、長谷川一司(道自然保護監視員)、中村隆一(白老町町内会連合会)、小林俊文(白老町立学校校長会)、堀江純子(公益財団法人アイヌ民族文化財団)、植田壽惠弘、吉田和子(以上、一般公募)