むかわ町の鵡川中学校(阿部隆之校長)は21日、3年生による「むかわ学」の発表会を同校体育館で開いた。生徒たちは、地元の産業や環境、公共施設、防災などをテーマにグループで研究してまとめた内容や解決策について、中学生らしいユニークさを交えてプレゼンテーションした。
奥野愛那香さん(14)と田畑妃毬さん(15)は、防災に使えるグッズとして風呂敷に着目。今後の備えも兼ねて、卒業記念品として風呂敷の製作を提案した。奥野さんは「今後も(風呂敷について)追っていくことになる。デメリットもあるが、それを超える魅力やメリットを伝えていけたら」と言い、田畑さんは「思っていたことは伝えられた。費用面などで協力してくれるところを探し、実現に近づけていきたい」と思いを語った。
別のグループは来年3月で閉校になる宮戸小学校の校舎の跡地活用について取り上げ、勉強合宿をはじめ、スポーツや文化を通じた交流、外国人との異文化交流の場として利用することなどを提言した。恐竜化石を生かしたまちづくりについて発表したグループは、「知名度は一定程度あるが、興味を持つ人は思うほど多くない」と指摘し、福井県勝山市の取り組み事例などを紹介した。