町内の移動にバス活用 地域公共交通の乗り方教室開く 白老

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  • 2022年7月21日

 白老町は19日、町内を運行している公共交通のバスや福祉タクシーの利用法を学ぶ「町地域公共交通の乗り方教室・勉強会」を町総合保健福祉センターで開いた。町民22人が座学や乗車体験を通し、町内を巡回するバスの乗り方や乗り継ぎ方法に理解を深めた。

 同町内では公共バスとして、地域循環バス「元気号」、市街地を中心に巡回する交流促進バス「ぐるぽん」、予約に応じて自宅前などで乗降可能なデマンドバス「カムイ号」が運行。タクシーは専門業者以外に4法人の福祉有償運送業者の車が走っている。さらに、JRの列車やバス会社の都市間バスも接続している。

 一方で、各交通機関の発車時刻の把握や乗り継ぎを難しいと感じる町民がいることから、町は昨年10月に「町地域公共交通ガイドブック」を改正。三つの公共バスの役割や料金、時刻表を掲載。JR、道南バスの時刻表、料金表や、町内のタクシー、福祉有償運送の業者の連絡先も併載した。

 「乗り方教室」は地域公共交通の利活用をさらに促そうと企画し、「自分が行きたいところに行けるようになれば、出掛けることが楽しくなる」をコンセプトに開いた。

 参加者は、北海学園大工学部教授の鈴木聡士さんのビデオ講演「公共交通の現状と未来」を聴講。その後、町が発行する公共バスの回数券の使い方などを学び、「元気号」に乗って町内を巡回した。途中で「ぐるぽん」に乗り継ぐ体験もした。

 4月に札幌圏から虎杖浜に移住した70代女性は「高齢なので車の運転を控えるようにし、バス利用への移行を検討していた時に教室があったのでありがたかった。バスでウポポイに行くのが目標。うまく活用して町内を自由に動き回りたい」と話していた。

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