のぼりべつクマ牧場(登別市登別温泉町)の第20代ボスグマ「ダイキチ」(16歳)が、2013年7月以来、丸10年連続でボスに就任し、在任期間が歴代1位だった第16代ボス「マツ」の9年間(1999~2007年)を15年ぶりに抜いて1位を達成した。ダイキチは貫禄がより高まり、ライバルを寄せ付けないほどの存在感を見せつけているという。
同牧場は毎年、5~7月にかけての発情期に活発化する威嚇行動やマーキング行動を基準に、その年のボスグマを決めている。
今年は5月半ばに雄グマの群れで繁殖期が始まり、6月を迎える頃に最盛期を迎えた。マーキング行動となる背こすりや足こすり行動が増加し、威嚇の声も起きたが、大きな争いはなく、比較的平和だったという。
ダイキチは06年1月に生まれ、体重480キロ、身長2・6メートル。恵まれた体格を生かし、13年に7歳で20代目のボスに就いた。風格のある態度で群れを治め、これまでに座をめぐる大きな抗争も起きていないという。同牧場の担当者は「今後もどこまで記録を延ばしていくか見守り続けたい」と話している。