白老文化観光推進実行委員会は16日、白老町高砂町の白老生活館で、町内の粘土を使った「土面づくりワークショップ」を開き、午前と午後で小学生からお年寄りまで計62人が参加した。8月27日から開幕する芸術祭「ルーツ&アーツしらおい 白老文化芸術共創」の一環。
町内の山中から採取した岩石を砕き、こねて処理した粘土を使い、縄文時代後期に作られた土製の仮面づくりを楽しんだ。講師で同芸術祭の参加アーティスト「野生の学舎」の新井祥也さん(32)=洞爺湖町=は「地元の土を使い、地元の皆さんと共に創ることを通して自然から学ぶ感覚を呼び起こしたい」と話す。制作した土面は8月上旬に「野焼き」をした後、27日以降の芸術祭で展示する。
参加者の一人で友人3人と参加した町石山の押し花講師、水尻美智子さん(77)は「自分の若いときの顔を思い出しながら作ってみた。ものづくりは楽しいですよ」と笑顔を見せた。