安平町の追分中学校(渡辺知峰校長)は14、15両日、追分小学校の6年生を迎える「小6登校」を行った。来春、同中学校に進学を控える児童18人が2日間、教科ごとに担当が変わる中学校の授業や部活動などを体験した。
小学6年生に、登校から下校までを中学校で過ごしてもらう「体験入学」の一環。「中1ギャップ」解消とスムーズな進学を支援するのが狙いで、1年間に定期的に実施している。今年度は、中学校により親近感を持ってもらおうと、登校日を「2日連続」に設定した。
両日は計12時限、中学校の教員が理科や書写、体育を直接指導した。15日の理科の授業では、酸性かアルカリ性かを判断する指示薬のBTB溶液や万能試験紙を使って実験を行い、身近な水溶液について学んだ。総合学習では、中学2年生の宿泊研修発表会を参観して、自分たちの2年後のイメージを膨らませた。
加藤匠真君(11)は「いつもと違うことができたし、授業は分かりやすくて楽しかった」と笑顔を見せ、中学校に入学後は「いろんなことを自分でできるようにしたいし、トラブルがあっても解決できるようにしていきたい」と気持ちを新たにした。
追分中の渡辺知峰校長は「中学校の校舎内や先生を児童があらかじめ分かっていると、余計な不安を感じず中学校生活を送れる。また、今年度は教員も小学校での乗り入れ授業を積極的に行っているので顔と名前が一致し、子どもを把握した状態で迎えることができる」と効果を期待していた。