安平町の安平小学校（中島勉校長）は、2023年3月末での閉校に当たり、専用ホームページを公開している。記念誌の購入受け付けや、8月1～9日に計画する学校見学会などについて紹介しており、同校はホームページへのアクセスと「機会があれば、学校見学会などに足を運んでほしい」と呼び掛けている。

　同校では、昨年度までに2185人の卒業生を輩出した。閉校に向けて、100周年、110周年時にまとめたデータを基に約1200通の「閉校のお知らせはがき」を送った。しかし、町外在住者が多く、姓や居住地の変更などにより半数ほどが送り返されてきた。

　このため閉校ホームページ（http://vp-abirasho.wixsite.com/website）を開設し、5月上旬から公開。同窓会名簿を整理できるようにしたほか、記念誌の購入申し込みを受け付けている。1～9日（土日を除く）に行う学校見学会についても紹介している。

　同校は1906（明治39）年に開校。戦前の30年代後半、戦後の50年代後半～60年代半ばにかけては200人を超える児童が在籍した時期もあったが、近年は少子化の影響などもあり、90年代半ば以降、100人以下で推移。在校生は19人となっており、来年度から早来地区に開校する小中一貫の義務教育学校「早来学園」に統合される。

　中島校長は「自分の学校が閉校になることを知らずに終わってしまうことは寂しいこと。最後の責任を預かる立場として、卒業生が『知らなかった』という状況がないようにしたい」と話す。

　問い合わせは、同校閉校協賛会事務局　電話0145（22）2266。