散策路で樹木観察 白老小児童が環境学習 ウレシパの杜

  • ニュース, 白老・胆振東部・日高
  • 2022年7月13日

 白老町のNPO法人「ウレシパの杜」(山田和子理事長)は11日、アイヌ文化発信拠点・民族共生象徴空間(ウポポイ)近くの森に設けた散策路で、白老小学校の児童を対象に環境学習を行った。今年完成させた散策路を活用し、地元の子どもたちに学習機会を提供するのは初めて。

 散策路は全長約300メートル。町と林野庁の協力を得て昨年5月ごろから整備し、今年春にはスマートフォンなどで音声ガイドが聞ける2次元コード付き銘板を散策路沿いの樹木約10種に取り付けた。

 同校の「総合的な学習」の一環として企画された環境学習には、5年生44人が参加。同法人の山田理事長と白老おもてなしガイドセンターの坂元秀樹さん、町地域おこし協力隊員の乾藍那さんの3人が案内役を務めた。

 児童らは散策路を歩きながら、広葉樹の落ち葉の形を観察したり、オニグルミの実を拾ったりして、ポロト湖を囲う森の自然を満喫。樹木の銘板の2次元コードからスマホで読み取った音声ガイドや、案内役の解説に耳を傾けた。

 森を散策した後、白老ゆかりのアイヌ民話などを紙芝居で紹介した山田理事長は「五感を使い、木々の葉や枝の形、匂いなどを体感してもらうことで、いい思い出を残してほしい」と話していた。

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