白老町の地域おこし協力隊員に、札幌市から山岸奈津子さん(41)が新たに就任し、7日に町役場で委嘱状が交付された。山岸さんは文化芸術担当として今年8月27日に開幕予定のイベント「ルーツ&アーツしらおい 白老文化芸術共創」の事務などを担う。
山岸さんは札幌市出身。2003年ごろから10年間、上川管内占冠村の星野リゾートトマム広報担当として勤務。その後、フリーランスの広報担当者として活動し、15年ごろに食材について取材したことを機に白老町に魅せられ、たびたび町を訪問。昨年度から白老文化芸術共創の事務局を担当している。
委嘱状を戸田安彦町長から受け取った山岸さんは、「町民の一人として町を盛り上げる一助になりたい」と意気込む。他の協力隊員との連携を重視し、「一緒にできることは協力していきたい。芸術や文化に関わる地域の皆さんと積極的に関わり、作品発表の機会などを創出できたら」と声を弾ませる。
戸田町長は「町内文化団体のネットワークづくりや芸術文化事業の支援、情報発信などに力を入れてもらう。最長3年間の中で一緒にまちを活性化させていきたい」と述べた。
地域おこし協力隊員は現在、前年度からの継続者と山岸さんを含め7人。町は制度が始まった2016年度からこれまでに19人を受け入れ、退任した13人のうち9人は町内に定住している。