浜値回復へ販路拡大 魚介類の取り扱い目標1698トン 鵡川漁協総会

  • ニュース, 白老・胆振東部・日高
  • 2022年7月7日

 鵡川漁業協同組合(本所むかわ町)はこのほど開いた通常総会で、昨年9月に開設した直売所を活用した販路の拡大や、昨年度開始したホタテ稚貝放流など新たな資源造成による漁業所得の確保を基本方針にした事業計画を決めた。販売事業の取り扱い計画では、魚介類の取扱総数量の目標を1698トン、5億52000万円とした。

 昨年度は、新型コロナウイルス感染拡大の長期化による消費者の生活様式の変化や燃油価格の高騰などで厳しい情勢にあった中、サケ定置網漁は不振、シシャモ漁も2年連続の記録的不漁に見舞われた。

 今年度も依然として厳しい状況が予想される中、事業計画の重点推進事項として、▽浜値回復に向けた販路拡大▽資源管理体制の確立と繁殖保護・資源増大への取り組み強化▽経営基盤強化の促進▽信用事業実施体制の維持▽徹底した操業秩序の順守に向けた取り組みの継続の5項目を設定した。

 魚介類の取り扱い実績は昨年度で1504・6トン4億8987万円。今年度は生産計画の内訳を、サケ定置150トン9000万円、カレイ刺し網200トン4200万円、シシャモこぎ20トン網2800万円と見込んだ。貝類では、ホタテ貝桁網830トン1億9090万円、ホッキ貝桁網で324トン1億1340万円などとした。直売所事業では、直接販売やインターネットを活用したバーチャル店舗での販売で1000万円ほどの収支をみている。

 また、鵡川地区にししゃもふ化場が完成することを受け、「低迷するシシャモの資源回復を期待したい」としている。

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