安平町は1日、組織・人材開発コンサルティング会社「ビジネスコンサルタント」(本社東京)、グループ会社の「ビーコンラーニングサービス」(同)と連携に関する包括協定を結んだ。同協定締結に併せて町はビジネスコンサルタントから山本拓也さん(28)を総務省プログラムの「地域活性化起業人」として採用した。
協定では、両社のノウハウを生かした地方創生の取り組みを連携、協力して実施することや、人材交流を通じて魅力あるまちづくり、持続的な発展を図る。
締結式で協定書を交わした後、及川秀一郎町長は「(両社は)人材育成、組織開発のノウハウを持っており、まちづくり、地方創生の取り組みに対して支援を頂けると期待している」とあいさつ。ビーコンラーニングサービス代表取締役でビジネスコンサルタントの近藤雅人専務執行役員は「地域の活性化なくして企業の活性化はない。町と共に先陣を切れるのはやりがいがある」と言い、「民間の持てるノウハウを発揮し、町の発展に尽力していきたい」と語った。
また、山本さんが任命された「地域活性化起業人」は、3大都市圏の企業から自治体に派遣され、地域独自の魅力や価値を向上させる業務などに従事する。山本さんは東京都出身で、北海道大学在学時にはよさこいチーム「縁」のメンバーとして安平町のイベントに出演した。卒業後も同町の祭りの運営に参加するなど町民との親交を深めてきた経緯があり、今回の包括協定、同起業人活用のきっかけになった。
同町では地域が良好な状態になるよう、課題解決に向けた提言などをしていく予定で、「安平町には思い入れがあるし、学生時代に町民に支援していただいた恩返しがようやくできる。町の活性化、発展に尽力していきたい」と抱負を述べた。