総文祭 初出場へ 鵡川高軽音楽部 「カワイゲナイ。」 8月2~4日 思い出に残る演奏したい

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  • 2022年6月30日

 むかわ町の鵡川高校軽音楽部のバンドグループが、8月2~4日に東京都中野区で開催される第46回全国高等学校総合文化祭(総文祭)東京大会「とうきょう総文2022」(文化庁、東京都など主催)の軽音楽部門に出場する。5月に岩見沢市で開かれた全道高等学校軽音楽大会のオリジナル部門で準グランプリに輝き、「文化部のインターハイ」と言われる総文祭への切符を14年度の創部以来初めて手にした。部長でギターを担当する3年の岩倉アキラさん(19)は「思い出に残る演奏をしたい。みんなで協力し、後悔しないように練習していく」と高校生にとって最高峰の舞台出演に張り切っている。

 バンドのグループ名は「カワイゲナイ。」―。メンバーは岩倉部長とボーカルの高橋咲来さん(17)、ベースの渡邊藍璃さん(18)、ドラムの今井望森さん(17)、キーボードの粟野唄さん(18)の3年生5人。道高文連室蘭・苫小牧支部大会で同部門最優秀賞を受賞し、道内12校からの出場バンドが競った道大会では準グランプリに輝いて代表権を獲得。春先に「3年生全員で全国大会に出たい」と掲げた目標を実現した。

 部員の大半が高校に入学してから本格的に楽器を始めたとあって、技術を磨く余地は各自にあるが、まとまって演奏した時に発揮する結束力は大きな強みになっている。顧問の山岸拓教諭は「それぞれ個性があり、非常に頑張り屋。一生懸命打ち込んできたことが評価され、形になったのはうれしい」と目を細める。部員が作ったオリジナル曲についても「3年間を想起させるすごくいい曲。歌詞もいい。高校生活はこれで終わりになってしまうが、青春はまだまだ途中。そんな気持ちにさせてくれる」と感慨深げに語る。

 同部は、今月5日に大阪城音楽堂で開かれた全国高等学校「軽音フェスティバル」(同実行委員会主催)に初出場し、500人を超える聴衆の前でオリジナル曲を披露した。大きな拍手を浴び、高橋さんは「すごく気持ちが良かった。こんな大勢の中で歌うのは初めてだったのでうれしかったし、何より楽しかった」と大舞台での自己表現に魅力を感じたよう。

 総文祭の軽音楽部門には全国各地の予選を勝ち抜いた56バンドがエントリーし、3日間の日程で演奏を繰り広げる。観客は1000人規模になることが予想され、「道内の代表として頑張るだけではなく、全国から聴きに集まって来るいろいろな人に感謝の気持ちが伝わるように演奏したい」と高橋さん。

 今井さんは「高校生活で大きな大会は最後。みんなで楽しく、悔いを残さないよう思い切り演奏する」と完全燃焼を誓い、渡邊さんは「思い切り楽しんで、いい思い出になる大会になれば」。初出場の粟野さんは「緊張すると思うけれど、みんなとの楽しい思い出が残るライブにしたい」と総文祭に心を躍らせている。

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