設立20年祝い式典 JAとまこまい広域 さらなる飛躍誓う 厚真

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  • 2022年6月15日

 とまこまい広域農業協同組合(JAとまこまい広域)の設立20周年記念式典が14日、厚真町のあつまスタードームで行われた。組合や農業団体、行政など関係者約200人が出席し、節目を祝うとともにさらなる飛躍への思いを新たにした。

 同組合は東胆振の当時1市5町の6農協(苫小牧、厚真、追分、白老、早来、穂別)が経営基盤の強化などを目的に合併し、2001年に設立。地域農業の継続的な生産維持をはじめ、都市と農村の共生、地産地消などを掲げ、地域農業の振興に取り組んできた。その一方で、18年9月に発生した胆振東部地震で農地や施設が被害を受けたほか、新型コロナウイルス感染拡大による生活スタイルの変化にも直面してきた。

 式典の冒頭、震災で犠牲になった人たちに黙とうをささげ、宮田広幸代表理事組合長は「節目を迎えるに当たり、胆振東部地震で無念のうちに亡くなられた方、土地を離れた方々のためにも、さらなる復興を視野に教訓を後世に伝え、共同の絆として記憶に残す。とまこまい広域農協を未来につなげるよう飛躍を決意する」とあいさつ。同一家系で100年以上にわたって営農を続ける農場に対しての表彰も行った。

 来賓の宮坂尚市朗厚真町長は「生産作物のブランド化や品質向上、食の安心安全、消費者の信頼確保など農村地区の頼れる機関として確固たる基盤を築いてきた。難局を乗り越え、魅力ある農村づくりを推進するため、JAとまこまい広域の生産力を結集し、飛躍することを期待している」と祝辞を述べた。

 この後、同組合20年の歩みを映像で振り返った。

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