女性議員数「不十分」8割超 参画意識に男女差―衆院アンケート

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  • 2022年6月13日

  衆院は、全議員を対象とするジェンダー意識に関する初のアンケート結果をまとめた。国会における女性議員の数について、8割超が不十分と考えている一方、女性の政治参画をめぐる男性議員の意識の低さも浮き彫りとなった。

   調査は4月28日から5月17日の間、衆院の男性議員419人、女性議員46人の計465人にメールで実施。82・2%に当たる382人から回答を得た。

   女性議員の数を「不十分」と考えているのは、「どちらかと言えば」を含めて82・7%。「十分」の回答はゼロだった。ただ、「不十分」とした割合は、女性が84・6%だったのに対し、男性は56・7%にとどまった。

   女性の政治参画をめぐり、拡大が妨げられていると「思う」の割合は、「どちらかと言えば」を合わせて女性が71・8%、男性は45・4%だった。理由には「議員間や有権者からのハラスメント」「妊娠・出産・子育てと議会活動との両立支援が不十分」などが並んだ。

   女性議員を確保するための制度が「必要」と答えたのは、「どちらかと言えば」を含めて女性が71・8%、男性が47%。候補者の一定割合を女性にする「クオータ制」導入を求める声が目立った。

   自由記述では「女性のリーダーが出てきたらジェンダー平等も進む」「男女の数を同数にするという考え方こそが男女の差を助長している」などの意見があった。

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