5月下旬から今月上旬にかけて、厚真町内でヒグマの目撃情報が相次いでいる。町は1頭のクマが広範囲に動いている可能性があるとみて、警戒を強めている。
5月以降、町に寄せられたヒグマの通報で公表しているのは、9日時点で7件。最近では5月31日の昼間、富里地区の厚北地域防災コミュニティセンターならやま付近で1頭の目撃情報があった。その後、5日早朝に宇隆生活館付近の道道平取厚真線で1頭を発見したとの連絡が寄せられた。
7日には富里浄水場付近と幌内地区の道道上幌内早来停車場線で1頭ずつ確認され、翌8日午後には吉野地区の道路を横切る1頭の目撃情報が入った。
町の担当者は、富里や幌内、吉野といった北部地区での出没がここ数日で相次いでいることに言及し、「親離れしたばかりの子グマで、同じクマの可能性がある」と推測。道路を横断するケースが多いことから警戒を強めており、町民にも「周辺の山林には立ち入らないように」などと注意を呼び掛けている。
町内のヒグマ出没に関する詳細な情報は、町のホームページ、外部サイト「ひぐまっぷ」に掲載されている。