一橋大(東京)で今年1月に行われた外国人留学生向けの入学試験で、試験中に撮影されたとみられる問題が外部に送信されていたことが8日、関係者への取材で分かった。警視庁は入試で不正があった可能性があるとみて、偽計業務妨害容疑で捜査している。
関係者によると、一橋大で外国人留学生を対象にした入学試験が行われた際、数学の問題がインターネットで外部に送信されていた。試験開始前、中国の宿題代行業者とみられる人物に「問題を解いてほしい」と依頼があったという。依頼を受けた人物の関係者が大学に通報した。試験には数十人が参加していたという。
大学の入学試験をめぐっては、警視庁が2月、大学入学共通テストの試験中、問題の画像を外部に送信したなどとして、大阪府の女子受験生ら2人を偽計業務妨害容疑で書類送検。東京地検は3月、受験生を東京家裁に送致し、中継役の男を略式起訴した。